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MoraknivGarbergの研ぎ直し&コンベックス仕上げ

先日の薪割り台づくりで誤ってナイフをコンクリートに打ち付けてしまい刃がボロボロになってしまいました。今回は刃こぼれしてしまったモーラ・ガーバーグの研ぎ直しとコンベックスグラインド仕上げを記事にまとめてみました。

ボロボロになったナイフ

作業工程

  1. 荒研ぎ(砥石)#800
  2. 仕上げ(砥石)#6000
  3. 中研ぎ(ストロッピング)#600
  4. 仕上げ(ストロッピング)#12000
    ※ナイフ研ぎに関してはまだまだ未熟者なので参考になるかは分かりませんが・・・

1.荒研ぎ(砥石)#800

まずは刃こぼれをなくすために砥石の#800で研いでいきます。

使用する道具
トイシの王様 PB-04

手順

  1. 研ぐ前に砥石は5分間水に浸けておいてから使用します。
  2. 利き手でグリップを握り、反対の手の指で刃を押さえながら刃の角度に合わせてナイフを立てて前後にスライドさせていきます。
    ※このときブレてしまうと刃が変に丸くなったりしてしまいます。
    ※刃こぼれ部分を重点的に研ぎますが、ベリーラインが変形しないように全体もある程度まんべんなく研いでいきます。
    ※両刃のナイフは両面共に均一に研ぎましょう。
  3. 刃こぼれ部分が消えるまで2を繰り返す。

2.仕上げ(砥石)#6000

荒研ぎ後の刃は細かい研ぎ傷があり少し曇って見えます。また切れ味も悪くそのままでは使えないので取り敢えず粒度#6000で刃を仕上げていきます。スカンジグラインドの刃であればこれで充分切れ味の良い刃になるかと思います。

手順

  1. 荒研ぎと同じように前後にスライドさせて刃全体を研いでいきます。
  2. カエリが出来たら、反対側も研いでカエリが無くなったら終了です。

モーラ・ガーバーグ(Morakniv Garberg)は元々スカンジグラインドのナイフですが、新品だとマイクロベベル(刃先にある小さな刃)が更に鋭角に付いているため、フェザーをつくる際に食い込み易く上手につくるには技術が必要であったため、私はマイクロベベルを落とすのとコンベックスグラインドの特性を持たせたかったので、簡単なコンベックス化をすることにしました。

スカンジとコンベックスについて

ここでスカンジグラインドとコンベックスグラインドについてを簡単に説明したいと思います。
スカンジグラインドとは
ブレード幅の1/2~1/3位からストレートの刃になっているグラインドをいいます。刃が厚くバトニングで勢いよく叩いても大丈夫なのでわりと楽に薪を割ることができます。刃が幅広で一直線になっているので砥石に当てると角度が分かり易くメンテナンスが比較的楽な形状だといえます。
コンベックスグラインドとは
コンベックスグラインドはブレード側面が凸状に膨らんだ形状でハマグリ刃ともいわれます。バトニングの際は刃の厚みがあり、ハマグリ形状のため刃先で木を割くというよりも横のブレードで切り開く形になるためハードにバトニングをしても切れ味が落ちにくい特性があるといえます。

3.中研ぎ(ストロッピング)#600

元々スカンジベースの刃なので強めにストロッピングして軽いコンベックス刃の様にしていきます。また、ストロッピングすることで細かな刃のバリ(カエリ)を消すこともできます。

使用する道具
オールサイドパドルストロップ (革砥)
ナイフシャープニングコンパウンド #600
ナイフシャープニングコンパウンド #12000
ウッドスティック

手順

  1. パドルにコンパウンドペースト#600を塗り、弧を描くようにナイフを引き上げながら刃を研ぐ。
    ※角度は元々のナイフについている角度を維持する。
    ※皮の弾力を使いスカンジからコンベックス化するので強めに押し当て研磨します。
  2. 手で触ってなんとなく丸みを感じたら分反対側も研磨する。このとき刃が手前になり押し出すようにして研いでいきます。

4.仕上げ(ストロッピング)#12000

#600でも充分切れるようになりますが、なるべく綺麗に仕上げたいので最後は粒度#12000で刃を仕上げていきます。

手順

  1. パドルにコンパウンドペースト#12000を塗り、弧を描くようにナイフを引き上げながら刃を研ぐ。
    ※角度は元々のナイフについている角度を維持する。
  2. 細かい傷が消えてきたら反対側も研磨する。このとき刃が手前になり押し出すようにして研いでいきます。
    ※両面を同じくらいに研ぐ様に心がけましょう。

工程終了

こんな感じに仕上がりました(^_^)b
製造時のグラインダー跡はなかなか消えませんでしたが結構綺麗に出来たのかなぁと思います!

YouTube動画

まとめ

結構大きく刃こぼれしていたので若干不安でしたが、やってみると意外と上手く消すことができたのかなぁと思います。薪割り台も出来たからこんなに刃がボロボロになるということは無さそうだけど、もし欠けたとしても修正できることがわかったので安心してガンガンハードにナイフを使っていけそうです!

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